ゲームを作った時のことを淡々と書いていく

イラストに自信があったわけでもない。
いろいろなところでうまい人のイラストを見ては自分のイラストのひどさにやる気がなくなることもあった。
それでも描いた。
この時はデジタルイラストで描いていた。
Steamで売っていた安いソフトと新品の液タブが仲間に加わった。

「いいね!」 1

新品の液タブはすぐに別れた。
ケーブルの接続部分に熱が集中してやけどするのではと思うほど熱くなっていた。
中古の液タブを試して書いてみる。やけどはしないだろうと思った。
問題があるとすればイラストが描きにくいこと。
液晶画面は滑りやすく紙にイラストを描いている状態とは比べ物にならない。
そうして別の方法を試してみることにした。

ゲームを作る数年前。プリンターを新しくしていたことによりスキャナーが使えるようになった。
本体についているタイプでスキャンできればいいくらいのものだ。それでも便利なことに変わりはない。
紙とペンでキャラクターの立ち絵を描き、スキャン。それをパソコンで修正する。
少し面倒だがこんなことをしていた。
パソコンでゲームが出てき始めたときはこんな感じでやっていたらしいが液タブなどを使わずにやっていたと考えると今はものすごく便利になったのだと思う。

なんとかイラストを描き上げそのほかのシーンで必要なイラストも用意した。
プログラムはバグが多かったものの解決策を知っている今なら問題なく進んだ。
次の問題が出てきた。
ゲームのサウンド。BGMやエフェクトなどの効果音を用意しなければならないことだ。

最初はフリー素材でどうにかするつもりだった。
しかし使用範囲がネット限定、使用した際の作曲者の表示。
このころはどこに作曲者の名前を載せていいのかわからなかった。
ゲーム音楽もなんか違う。いいと思ってもネット限定。
捜すのが面倒になった。そうだ作ってしまえばいいんだ。
それから曲作りが始まった。

ネットでおすすめされていた作曲の本を買ってきた。
初心者にもわかりやすく書いてあるとのことだったが鍵盤の見方なんてわからない自分にとって
難しいことだった。
作曲のコツは楽しむことと書いてあった気がするが楽しめなかった。
その代わりに自分にピッタリとはまる曲を作ってやろうと決めた。

作曲ソフトにはDominoと呼ばれるソフトを使うのが良いと書いてあった。
古めのソフトということもあって動くのか不安でもあったが無事に動いた。
音を打ち込んで試しに鳴らす。変更してもう一度。そんな地味な作業を繰り返した。
一曲完成したのち問題が起こった。
曲が出力できない。

「いいね!」 1

調べてみるとDominoは音階を入力して動きを確かめるためのものであり
出力するには別のソフトが必要だとわかった。
おすすめで出てきたソフトを入れてみたがシェアソフトということもあって尋常じゃないくらいに寄付をしろと出てくる。
このソフトはすぐにアンインストールした。

音楽を作るにはDAWと呼ばれるソフトが必要だとわかった。
最初はフリーのものを使っていたが音源のデータが消えて作成した音楽が消える問題が発生した。
何とか作れても出力した音が小さくて使えるものじゃなかった。
少しだけ本格的な作曲ソフトを探すことにした。

ボカロPと呼ばれている人たちの使っているソフトで多いのは
Cubase もしくは Studio One が多いことが分かった。
購入できる場所が限られているがStudio Oneにした。
初心者にも使いやすいとの情報と値段が安かったからだ。
これでゲーム音楽が完成した。

「いいね!」 1

ゲーム音楽が完成しても効果音の問題は残っている。
これは有料素材で解決した。
中には音が小さいものもあったがDAWで音を大きくすることで解決できた。

「いいね!」 1

時間がかかってしまったが体験版が完成した。
体験版を配布してみたものの反応は特にない。
そのうちわかるだろうと思い本編の開発を始めた。

本編の選択肢に変化を持たせたいと思った。
そこで時間で選択肢が変化するようにプログラムを組んだ。
時間が来たら選択肢が増えるというもの。逆に減らすことはできなかった。
ゲームは完成させなければ意味がない。
その言葉を思い出し難しいことをやめて開発に戻った。

開発を続けているとどこかしらで変わったことが起きないかと思ってしまう。
実際にそんなことはないのだが本当に何もない。
それはゲームが完成しても思うことはなかった。
本編ができた後にエンドロールとエピローグを作ったくらいでそれも変わったことはなかった。
あったことは設定したプログラムのミスでエンドロールが読み込まれないことだけだった。
すぐに修正して完成した。

ゲームは完成した。ただ本当にこれだけでいいのだろうかと疑問は残る。
そこでおまけをつけることにした。おまけがないバージョンは安くおまけつきは高いが後日談などをまとめた小説や設定資料が付いてる。
これを作るのに3日ほど費やした気がする。

ゲームをいろんな人にやってもらいたい。
ゲームの販売申請をしている中でイベントに出れないかと思った。
しかし過去に同人誌即売会に出かけたとき次回の申し込みに必要な金額を見て無理だと感じた。
なんとかいい方法はないものかと探してみるとオンラインで即売会イベントをやっていることを知った。

「いいね!」 2

申し込もうと思ったがゲームは審査中。その間は商品がないことになる。
無在庫で販売はできない。申請が終わったら応募しようと考えた。
そんなことを考えているうちに応募期間は終わり参加できなかった。
ゲームの審査も長引き無事にゲームが販売できるのか怪しくなってきていた。

「いいね!」 1

ゲームが完成してもやることは多い。
販売サイトによっては修正をやってくれるところもある。
どれくらい修正してくれるのかはわからないがバグやエラーがなく最後までできること。
これが一番大切だと思った。

「いいね!」 1

何よりも完成させることが大切だと思った。
かの有名なアンダーテールの作者も子供のころに兄が作っていたゲームを見て
完成させる大切さを学んだといっているほどだ。
新しい機能などを追加したい気持ちはわかるが完成させなければそのゲームは
存在しないのも同然だ。

「いいね!」 3

その後は無事に販売申請が通った。
本来ならすぐに販売したいのだがサイトによっては販売できる日時が指定できる。
登録したサイトはその日の午前0時に販売される仕組みになっていた。
日時はイベントの一週間前後を避ける、土日にやってもらえるよう金曜日にする。
そんなことを聞いていたがそこまで重要視していたのかといわれるとそうでもないと思う。