先日、福岡伸一『生物と無生物のあいだ』を読めた。
正直なところ、アカデミズムにおける、
着想の剽窃や、科学的論証の適切さといった事柄は、
私とは無縁で、それほど響かなかった。
(コロナ禍における、芸能人の前評判が誇大で、正直、期待が高すぎたw)
とはいえ、全体としては、著者の見事な文才や、
DNAなどの分子生物学の考察が、面白かった。
特に、破壊と構築を繰り返す、“淀み”としての人間観(生命観)は、希望的で、記憶の克服において、
ヒントを得られた気がする。
p.s. 即ち、観念の更新は、徒に時の経過を待つだけでは不十分で、新たな経験で、押し出す必要がある。
例えば、中学の記憶の根強さは、高校中退による空洞化を埋め合わせることで、過剰参照を緩和させられる。
p.s. 私も見ました︎日本を代表する良心として、彼の動向は注目しています。