3人目の人は子供も親もかわいそうですね。
「本当に、まさかこんなことになるとは、思わなかったです。きっと親を恨んで、死んじゃったんですかね。『僕の人生、お母さんがめちゃくちゃにした』って言ってたんですよ。ちょっとのことで気にする性分でね。ノイローゼで死ぬことあるのかなって思って。本当に一人になっちゃって、人生ってわかりませんよね」(ヨリさん)
ってありますけど、気持ちはわからないでもないんですよね。ヨリさんが毒親だったとは思えないですけど、(といっても、サイトだけしか見ておらず、番組は見てないので、なんとも言えませんが。)親の介護で人生が狂うってのはあると思うんですよ。
「わずかな年金で暮らす毅さんに介護費用が重くのしかかり、診療回数の頻度を減らせないか相談したほどです。」
お金に困ってたということも自殺の原因だとは思うんですよね。親に介護が必要なくて、親の年金で生活している分にはそれほど問題はないと思うんですよ。(親が死んだらどーすんだよ?っていう話は置いときましょう(・ω・|l|) )
親の年金もたいして多くはないみたいなので、介護が必要ではなくても、生活はカツカツだったと思うんですよね。
介護費用の心配に加えて、介護するストレスもあったわけですから、これは精神的に病んでもしかたないと思いました。とくにお金の心配はかなり大きなストレスを精神に与えますからね。
「息子さんが献身的にお母さんを世話する。だけどストレスが溜まってダメなんだ。デイサービスに行かせればいいのに、ナースもヘルパーも何もつけない。『いや、俺がやる』って言うのだから、しょうがないんだ。暮れから正月までデイサービスでお母さんがいないようにしても、ハッピーにならないんだ。不幸なんだよ、彼が。落ち着いていられない。お母さんなくしては」(小堀先生)
個人的な想像ですけど、小堀先生は大きな勘違いをしていると思うんですよね。それは、毅さんは一番心配だったのはお金なんですよ。(こんなこというと、すごい炎上しそうなので、(ここではしないだろうけど・・、(もちろんお母さんが一番大事だとは思うんですけど)っていれようかと思ったんですけど、そんな綺麗事では毅さんは救えなかったと思うんですよね。)
だって、お金がないってことはもう死ぬしかないじゃないですか。(生活保護受ければいいとか、親戚に金を無心しろとか、クラウドファンディングしろとか仮想通貨しかない!とかいろいろあると思うんですけど、お金がないときは、他の方法を考える余裕なんてないですよ。)
入院中のヨリさんを、毅さんは度々見舞います。あるときは、酒に酔って病室の床で眠り込んでいました。
ストロングゼロ飲んで、アルコールで現実逃避する以外にどうにもならない状態だったわけですね。
「なんか、どうにもならんみたいな、ダラっとした感じの体で歩いていましたね。しゃべることはしなかったです。酔ってて、体の自由がきかなかった」(ヨリさん)
そして、毅さんとの最後の会話を小堀先生が振り返ります。
「息子がある晩、『自分も入院させてくれ』と言った。でもなんの理由もないから(難しかった)。あとからいろいろ言えば、何か気が付いてやるべきだったけど。その晩、帰って自殺してしまった」(小堀先生)
これってめっちゃSOSじゃないですか。
https://ameblo.jp/tamago2019/entry-12640512354.html
この方のブログにこの番組の解説みたいなのがのっていたので、参考にさせてもらいました。
なぜ、③の息子さんは小堀先生を信頼できなかったのか。お家は1番立派に見えたけど、経済的なことを気にしていたのか。なぜ、自殺してしまったのか。
毅さんの性格的に本心をすべて打ち明けるのが難しかったとか、小堀先生と相性が悪かったとか、いろんな原因はあるかと思いますけど、助けは求めていると思うんですよね。
でも、その助けに小堀先生では答えることができなかったっていうことだと思います。小堀先生が悪い医者とかそういうことじゃなくて、お金の心配は医療のプロではなくて、お金のプロに相談しないと解決しないんですよね。
自殺した原因は、お金の問題だけではなく、いろいろな問題が積み重なった結果だとは思うのですが、毅さんを救うためには、お金の心配を減らす必要があったことは確かだと思います。
ではどのようにすればよかったのか?
毅さんはアルコール中毒でもあったわけだし、介護を続けることは難しかったと思うんですよ。だから、なんとか母親を施設に入れて、毅さんが自分の人生を取り戻せるようにすべきだったのではないでしょうか?
お家が立派という情報があるみたいなので、母親を施設に入れたあと、家を売却してから、アパートを借りて、仕事を見つけるといった方法もあったように思えます。
といっても、コロナのご時世なので、飲食店は厳しいかもしれません・・・。それでも、一人でゆっくりできる時間があれば、余裕も出てきて、前向きな考えになっていたのではないでしょうか。
精神的に追い詰められやすい人が介護をすることはかなり難しいと思います。
「ちょっとのことで気にする性分でね。ノイローゼで死ぬことあるのかなって思って。」ってヨリさんも言ってるように、介護&お金のない生活は毅さんにとって、厳しい状況だったと思います。
ひきこもりの人で、介護はとてもできないという人は、どんな手をつかっても、親を介護施設に入れる必要があると思います。他人はデイサービスつかえば?ヘルパーさんにお手伝いしてもらえばいいじゃん。っていうと思いますけど、赤の他人と協調して、介護という事業(人間の世話をするということは大げさでもなんでもないほど大変な仕事なのですよ。)を行なう能力がない人が世の中にはたくさんいて、そういう人たちが息詰まると、自殺や心中という悲劇がおこるわけです。
そんな悲劇がおこるくらいなら、他人から親不孝だとか、人非人だとかバッシングされても、親を施設にいれるべきです。
そして、たまーに施設にお見舞いにいくくらいで、あとは自分の人生をしっかり生きていくことが本当の親孝行であり、人間だと思います。
入院中のヨリさんを、毅さんは度々見舞います。あるときは、酒に酔って病室の床で眠り込んでいました。
そしていれば、毅さんはきっとお酒を飲まずに母親のお見舞いにいったことでしょうし、母親の最後も看取れていたことでしょう。