「人間には無限の可能性がある」というような言い方には、どこか嘘があると思う。人間にはできることと、そして、できないことがある
五木寛之
1人でいると孤独感
2人でいると劣等感
3人でいると疎外感
スレード大佐「潰れた魂に義足は付かない」
一番暗いところに、
たどり着いたと思ってた・・・
でもね・・
その先に・・・
もっと暗い闇が見えたんだ。
ヨハン
私の魂を私自身が握っていないことだけが分かった。
これが本当の落伍者だ。生計的に落魄し、世間的に不問に付されて
いることは悲劇ではない。
自分が自分の魂を握り得ぬこと、これほどの虚しさ馬鹿さ惨めさがある筈はない。
-坂口安吾 短編「いずこへ」 より-
自分で気に入ってない作品でも発表すべき
どこかで誰かが絶対に気に入ってくれる
ビリー・アイリッシュ
辛さに大小は、あるのだろうか?
大きな悩みも辛いが、
小さいな悩みでも、辛いものは辛い。
それは、妄想の不安や恐怖の辛さに左右されるのかもしれないな。
人はなんでも平和を愛せばいいと思うなら大間違い、
平和、平静、平安、私は然し、そんなものは好きではない。
不安、苦しみ、悲しみ、そういうものの方が私は好きだ。
私は逆説を弄しているわけではない。
人生の不幸、悲しみ、苦しみというものは
厭悪、厭離すべきものときめこんで疑ることも知らぬ魂の方が不可解だ。
悲しみ、苦しみは人生の花だ。
悲しみ苦しみを逆に花咲かせ、楽しむことの発見、これをあるいは
近代の発見と称してよろしいかも知れぬ。
-坂口安吾「堕落論」より-
どんなに夢や希望を持っていても幸福な人生を送ることができたとしても岩で体を打ち砕かれても同じだ
人はいずれ死ぬ
ならば人生には意味が無いのか?
そもそも生まれてきたことに意味は無かったのか?
死んだ仲間もそうなのか?
あの兵士達も…
無意味だったのか?
いや違う!!
あの兵士に意味を与えるのは我々だ!!
あの勇敢な死者を!!
哀れな死者を!!
想うことができるのは!!
生者である我々だ!!
我々はここで死に次の生者に意味を託す!!
エルヴィン団長の名言
人生とは銘々が銘々の手でつくるものだ。
人間はこういうものだと諦めて、奥義にとじこもり
悟りをひらくのは無難だが、そうはできない人間がある。
-坂口安吾 -
そもそも放浪し、歩くということは、
孤独のひとつの技法である。心はとどまり続けていると
具合が悪くなるという特性がある。歩いていくことで
周りの風景が変わっていく。
そこに自分が溶け込むことで心も流れていく。(中略)
ずっと歩いていると、自分ひとりでいても、ひとりではないような、
言ってみれば、見えない何かとつながっている感じを受ける。
-齋藤孝著「孤独のチカラ」
生活は個性によるものであり、元来独自なものである。
一般的な生活はあり得ない。
めいめいが各自の独自な、そして誠実な生活をもとめることが
人生の目的でなくて、何が人生の目的だろうか。
私はただ、私自身として、生きたいだけだ。
-坂口安吾「デカダン文学論」より。
石の上にも3日
露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢
豊臣秀吉
私も(中略)世界に距離を取って生きてきました。………
だから、もし私が本当に気を遣う人間なのだとしたら、
それはそのまま、世界に対する壁なのかもしれません。
-中村文則著「私の消滅」より-
「まだまだ覚えたい噺も山ほどございます。
ですから、あと80年は」
-歌丸 不死鳥 ひとり語りより
偉大なる落語家、そして表現者。
生きることだけが、大事である、ということ。
たったこれだけのことが、わかっていない。
本当は、分かるとか、分からんという問題じゃない。
生きるか死ぬか、二つしかありやせぬ。
おまけに、死ぬ方はただなくなるだけで、何もないだけのことじゃないか。
生きてみせ、やりぬいてみせ、戦いぬいて
みなければならぬ。
いつでも、死ねる。
そんな、つまらんことをやるな。
いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。
-「不良少年とキリスト」より坂口安吾
盟友、太宰治の死に際して。
自分にセンタリングして生きている人たちというのは
確かに物事や他人にこだわらない。
こだわらないけど、人間的で泣いたり笑ったり、
怒ったり悲しんだりしながら、だけどすぐごろんと、
自分に立ち返ってニコニコしている。
すごく魅力的だ。
逆に「私は達観しているので何物にも動じないよ」という風情の人は
のっぺらぼうでチャーミングじゃない。
だから私は何事にも動じない人のことはちょっと苦手だったりする。
なんだか、怖いのだ。
-田口ランディ著「できればムカつかずに生きたい」より
「知識や技術や経験を積むことは、恐ろしいことです。
知識や技術や経験を積めば積むほど、創造的ではなくなるからです。
私にとって、創造的でなくなることほど恐ろしいことはありません。」
-湯川秀樹博士
「OH!YES!神を信じているか!自惚れていては本当のありがたみを感じないぜ
ノーベル賞すらも無意味に感じるほどに!この世界は素晴らしい!
道端に落ちているう○こにすら ご縁を感じて馬鹿に出来ない!
そんな心境は俺の中のジャスティスが鎮座しているときなんだぜ」
解説
自分ばかりに目が行って外のありがたみに気づけ無い
凄い賞や価値あるものすら無意味に感じるほどの不感症になるほど この世界は素晴らしい価値を与えてくれている
一見すると無意味そうに見える事の中に意味を感じる
そんな外のありがたみに気づけるような心の動き
自分の中にも神がいるんだと改めて自分を見るのだ