ショートショート(短い短い小説)投稿トピ

ショートショートの作品募集トピックです。
原稿用紙1枚から長くても5枚くらいまでのとても短い小説を書いたら、ぜひ投稿してみてください:slight_smile:

『なぞなぞ』

「半分は半分でもあげても半分にならないものなーんだ?」
僕は唐突になぞなぞをだした。
「先生わかりませんか?先生なのにおかしいなー。こーんな簡単な問題もわかんないんだ?」
侮蔑の混じった挑発的な言葉に、先生は何の反応もせずいつものように聞いた。
「ところで最近の調子はどうですか?」
「いいですよ。とても調子がいいです。最近はよく出かけられるようになりました。今度もですね、映画を見に行く予定があるんです」
「そうですか。とても高動的なんですね」
「こうどうてき?そうですね。よく動けます。体が軽くて、ネコも驚くような速さで走れるんですよ」
「それはすごいですね」といいつつ先生はノートに何かを書きつけている。
「それはそうと、半分は半分でもの答えはわかりましたか?」
「いいえ、わからないです。答えはなんですか?」
「ヒント。あんぱんまんの顔」
「あんぱんまんの顔?」
「まだ解りませんか?ここまでヒントを出してあげているのに」
「わかりませんね」と言うと同時に、先生は誰かに何かの合図をおくった。すると数名の男性の看護師がいきなり入室してきた。僕は本能的に危険を察知した。
「先生、どういうことですか?いま、話し中ですよね?なんで急に他の人なんかを入れたりするんです?」
「今日から入院してもらいます」
「は?何を言っているのか僕にはわかりません。先生、人の話しを聞いていたんですか?僕はなぞなぞを出しただけですよね?」
「今から入院してもらいます」
「意味がわかりません。僕には映画を友達と観に行くという予定もあるんですよ?」
「残念ですね。治療が優先です」そう言い終えると、数名の男性看護師が僕に迫ってきて、無理やり体の自由を奪おうとした。僕は当然抵抗したが、無駄だった。
「わかりました。答えを教えますから!先生!離してください!愛ですよ愛!半分あげても半分に減らないもの」
「そうですか。今、私があなたにしている行為のことですね」
先生の顔は、いつもと同じように、優しい顔だった。

「いいね!」 1

感想も面白いとおもうので、「くだらないアソビ」からもってきました。2017/12/4

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nakamatorakuna5日
じわじわと追い詰められていくような感覚がとてもリアルでした。このリアルさはとても真実味があります。
そして最後に鉄のような冷たい世界に、突然温度が広がっていく小説的展開が面白かったです。
keitokuさんのオリジナリティを感じました。

この作品ではっとするのは、時々新聞で目にした拘束死です。病気で本人のためと24時間拘束され、亡くなった方が最近いました。30歳くらいの男性だったと思います。
事故は悲惨でしたが、本人に愛は伝わっただろうか。
命を落とすほどの激痛を与えた、痛ましい事件でした。

トピックを分けたら確かに見やすいですね。
keitokuさん手間になりますが、お願いします。

返信

Keitoku1日
感想ありがとうございます。

今は統合失調症の急性期の患者には拘束して、刺激のない保護室に自他を傷つけないために隔離する。という過激なやり方が主流ですからね・・・。オープンダイアローグという、徹底した対話法でおちつかせる新しい方法が劇的な効果をあげてるようなので、早くそちらが主流の世界になればいいのですけどね。

ショートショート投稿トピック作るので、できたら「はたらかない人消滅」の再投稿も、よろしくお願いします。

nakamatorakuna8日
:cactus:【現代SFドラマ 〜はたらかない人消滅〜】:cactus:

「じゃあ母さんいってくるよ」
「いってらっしゃい、気をつけてね」

ショウタはふり向きざまに階段を見つめる。
母、ショウタの視線をさえぎり、送り出す。

母 「ケイタのぶんのプリント、もってきてね」
ショウタ 「・・・」

ショウタ、無言で玄関から出ていく。

場面:学校。ショウタと二人の同級生が話している。

同級生1 「なぁショウタ、おまえの弟なにしてんの?」
同級生2 「いいよなー、ずっと家にいて」

ショウタ 「うるさい!」

同級生 「・・・」

ショウタ、廊下を駆け出す。

先生 「あ、ショウタ君まちなさい!」

場面;夕日が沈む堤防でショウタが一人でとぼとぼ歩いている。

夕日を見つめるショウタ。
橋の下にダンボールで作られた家がある。一人の男がボロボロの鍋で何かを煮込んでいる。
男の様子を細い目で見つめるショウタ。

ショウタ 「働いてないやつなんて・・・一人残らず消えちまえ!」

ショウタ、川に石を投げる。

場面;家。ショウタがとぼとぼと帰宅する。

母、ショウタにあわてて駆け寄る。

母 「ショウタ!ケイタみなかった?すれ違わなかった?」

ショウタ 「あいつが外なんて出るわけ無いだろ」

母 「そんな・・・」

母、慌てて外にかけだす。ケイタの名前を叫び続ける。

ショウタ、ケイタの部屋を見る。雑然とした部屋だけがある。

ショウタの心の声 (あいつ・・・どこいったんだ)

場面;家族で食事をしている。

母 「はい・・・はい・・・そうです。お願いします」

母、警察に連絡をとる。心配そうに父が見つめてかけより、母の肩を抱いて椅子に座らせる。

父 「きっと、警察が見つけてくれる。心配ないよ」
母 「そうだと良いんだけど」

ショウタ (あいつのせいで・・・お父さんもお母さんも可愛そうだ)

ショウタ、無言で自分の部屋に戻る。ケイタの部屋を少し見てドアを閉じる。

場面:学校の校門前

いつもと様子の違うクラスメイトたちにショウタは戸惑う。

クラスメイトたち 「ケイタくんいなくなったんだって」「どうしたのかな」「家族ってそういうの気づかないもんなのかな」
ヒソヒソと噂をする声がショウタの耳に入ってくる。

ショウタ、耳を押さえて学校の校門からはしりだす。その様子を見ていた先生が心配そうにショウタを見つめる。

場面:ショウタ、学校をサボりいつもの堤防を歩く。

つまらなそうに歩くショウタ、昨日のままになっている橋の下の男の家に気づく。
男が調理していた鍋がそのままになっている。

ショウタ (あれ・・・あの人どこいったんだろ)

場面:ショウタの父が職場で同僚たちと話している。

父 「今月も残業きついよな・・・」
同僚 「ほんと・・・俺なんかもう100時間は超えてるよ」

うんざりした様子で仕事をする人々。

父、上司に呼び出される。慌てて会議室に行くと、数人の上司が父を待ち構える。

上司 「今月の成績・・・どうなんってんだ!君のチームだろ!」

父 「すいません・・・でも、我々も限界なんです」

上司 「なんだと!忙しいのはみんな一緒だ!」

父 「しかし・・・休みが必要なんです!このままではみんな、体がもちません」

上司 「だめだ!なんとかしてノルマをこなすんだ!」

父、上司にすがるようにお願いをする。
必死になるあまり、上司の肩をつかんだ。その瞬間、父の体が消え、上司に父のスーツがおおいかぶさる。

上司 「うわああ!なんだ・・・あれ、●●君・・・どこへいったんだ」

上司、不思議そうにスーツを見つめる。

場面:テレビが映し出されている。慌ただしくニュースレポーターがスタッフから書類を受け取っている。

つばを飲み込むレポーター。

『ただいま入ったニュースです』

ニュース画面に街中で混乱する人々が映し出される。

『日本中で突然人が消える事件が次々と報告されています』

『なんの前触れもなく、無職の方や、ふだんあまり外出をされない方、えー・・・
こう言いますとなんですが・・・あまり働くことに積極的では無い方から・・・
どんどん消えています!』

『政府の公式の発表によると、状況はまだ判然とはしておりませんが、
働かないことに積極的な発言をとらないように勧告が出されております』

プツンー。テレビが切れる。
うなだれる母。心配そうに母に抱きつくショウタ。

あまりに遅い父の帰りに不安を隠せない二人。

働かない人・・・消滅ーーー。

場面:父の会社。重役たちが緊急事態の会議を開いている。

男 「どういうことだね、社員たちはどこへいった」

男 「それが・・・おそらく消滅したかと」

男 「ばかな!では今後事業をどう進めていったら良いんだ」

男 「このままでは・・・」

男 「まて・・・!」

(息をのむ男たち)

男 「は・・・働こう」

男 「そ・・・そうだな」

男 「はたらき・・・たいよな」

(うなづきあう男たち)

場面:国会議事堂。ガラガラの議員席を首相が見つめる。

首相 「諸君・・・日本はいま、大変な危機にあります」

首相 「よって・・・休日廃止法案の決議をとりたいとおもいます」

立ち上がる議員たち。

首相 「休日も!休ます働きたいですか!」

うなづき、拍手をしながら全議員が立ち上がる。

場面;街を歩く人々。

ばたり、ばたり・・・と人が倒れている。誰も手を差し伸べず、駆け足で働いている。
街の巨大な電光掲示板にニュースが流れている。

『働かない人消滅から3年が立ちました
わが国の財政赤字が解消され、株価は2倍に成長しています!』
『しかし全人口は3千万人をきりました。減少にはどめがききません
このままでは・・・わが国は・・・滅亡します!』

ばたり・・・ばたり・・・・
通りをゆく人は、手も差し伸べずに駆け足で過ぎ去っていくーーー。

:cactus:【現代SFドラマ 〜はたらかない人消滅〜】 完:imp:

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Keitoku8日
読みました。最近ゲームしかしてない僕は、まっさきに消えそう(笑)
書き方が脚本調ですね。脚本家といえば坂元裕二が好きで、躁のとき、脚本家になろう系の本買っちゃったけど、一行も読んでないのを思い出しましたw

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nakamatorakuna8日
おお〜いまネットで調べてみたんですが、
世にも奇妙な物語と、問題のあるレストランの作者なんですね。好きなドラマでした。

僕はロングバケーションが好きで、脚本も読んでいます。その影響は受けていますね。
あと、世にも奇妙な物語と、新耳物語も、ドラマとして楽しんでいました。

でもやっぱり1番おおきいのは、テレビの視覚障害者用の副音声のナレーターです。あれを聴いてると脚本力がつくような気がします。

Keitokuさんも、一緒にあそぼ。
世にも奇妙な物語みたいな、新耳物語みたいな短いやつ書いて遊ぼ。

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Keitoku8日
最近だとカルテットとか、最高の離婚、motherやwomanの脚本家ですね。古くは東京ラブストーリーも坂元裕二だったりします。

ロンバケなつかしいですね!みてたなー。脚本家は北川悦吏子さんなんですね。世にも奇妙な物語のズンドコベロンチョもこの人だったんだwオリジナルはみてなかったけどリメイクみました。

世にも奇妙な物語的なショートショートいいですね。渡辺浩弐も好きだし。以前、自分のみた夢をもとにショートショートを書いてみてたときがあるけど、今は書けるかなー。

拙者. 文才の台風で. ゴジラとモスラの.
激しい闘いかと思ったとです.

|´・ᆺ・)

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がおー

語彙の引き出しや.
センテンスの紡ぎ方.
異端さと. 緻密さの掛け合わせとか.
そのハイスピードラリーに.
びっくりしました.

( •ᆺ•) 異端で緻密な.
文才の台風.

※感情が薄く見えますが
びっくりしている

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ひきこもり短編小説『イモムシの消失』

長いひきこもり生活の中の冬のある日、イモムシが室内に入れたブロッコリースプラウトの葉の裏にくっついているのに気づいた。調べてみるとそのイモムシは夜盗蛾という蛾の一種でヨトウムシという。夜毎動き出しては餌を食べるので、害虫として人間界からは嫌われてるらしい。
私は虫は嫌いではないけど別に好きでもなく、イモムシなんかはかなり苦手なほうだが、妙にシンパシーを覚えたので、そのヨトウムシを飼ってみることにした。

とりあえず餌はブロッコリースプラウトの葉についていただけあって、それを食べるとしてもそれだけじゃ足りないかもしれないのでキャベツの葉も追加してみた。次の日、様子をみてみるとキャベツの葉が噛じられていて、どうやらこれで餌は大丈夫だろうと思った。
ケージは虫かごなど家にはないので、浅めの四角い皿を用意し、それに外から土を少しばかり敷き詰めたのち、ちょうどその四角い皿を覆うような透明なプラスチックの箱があったので、それを被せて簡単なものを作った。

数日飼ってみると、ヨトウムシはいつの間にか葉をもりもり食べ、生意気にも緑色のうんちをたくさんした。そのため、つまようじでうんちをつついて集め、掃除するはめになった。ヨトウムシだけあって日中は基本的にじっとしてることが多かったが、ある時には壁を伝い一番高いところまで登っていたり、わずかな丸みのあった四隅の隙間から脱走したりした。そのため簡易に作ったケージの隙間を埋めるよう紙で壁を作り足した。ヨトウムシはたとえ外がどんなに寒くて厳しい場所でも、それでも自由が欲しかったのだろうか。

しばらくすると、ケージからヨトウムシは姿を消した。どうやら、土の中にもぐり蛹になったらしい。外からは蛹はみえないが、糸を吐いてやわらかい砂を作りその中で蛹になっているようだった。たまに乾燥しないように霧吹きをする以外は、しばらく放置した。春になり桜がさき、たくさんの種が芽をだし葉をつけた。けれどヨトウムシの蛹は一向に羽化して出てくる様子はなかった。死んでしまったのだろうか。桜が散って、たくさんの葉が急激に成長した。それでもヤツは出てこなかった。

蛹がどんな状態にあるか、やわらかい砂を取り除いてみることにした。蛹は予想どおり中にあったが、そばに抜け殻らしい頭が転がっていて、それは死を連想した。もうダメだろうと思ったが、その状態でもうしばらく放置した、けれどやはり何の動きもなかった。解ってはいたが誰もが羽化できるわけじゃない。蛹のまま死んでしまうこともまた多くある。まるでそれは自分のように感じられた。
私は意を決し、蛹の中がどうなっているのか、カッターナイフで切り込みをいれ確かめてみた。中は、ほとんど、カラッポだった。彼は一体どこに行ってしまったのだろうか。それにしても見事な消失だ。私もたとえこのまま死ぬ定めであっても、せめて最後は誰にも発見されないよう、消えたい、そう思った。

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コメディ〈お前に言われたくないわ!〉

池で釣りをしていたら、水面に千円札が浮いていた。

「もーらい!」

手を伸ばし、拾おうとした。

その瞬間、千円札は手錠のような物体に変化した。

俺の右手をガシッと掴み、
猛スピードで空中へ引っ張っていく。

よく見ると、手錠には糸が付いている。

(まさか……宇宙人にでも釣られたのか?)

そのまさかだった。

雲の上までくると
UFOが浮いていて
その屋根の上に、世にも醜い姿の宇宙人が座っていた。
まるで怪物だ!

釣り竿のような物体を操りながら
バカみたいに笑っていた。

「キャハハ!キャハハ!
地球人釣れた!刺身がいいかな?煮付けがいいかな?
キャハハ!キャハハ!」

俺は叫んだ。

「助けてくれぇ!」

宇宙人は大きな手で俺を掴み、俺の顔を見た。

そして残念そうな顔をしてこう言った。

「ブサイクだな。まるで怪物じゃないか。
おまけにバカそうだし。マズイに決まってる。
キャッチアンドリリースでいいか」

宇宙人は俺を投げ捨てた。
池に落ちた俺は空に向かって怒鳴った。

「お前に言われたくないわ!」

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〈未来世紀み◯ほ〉

み◯ほ銀行のシステム障害は、未来になっても治るどころか、毎日起きていた。
そこでロボット猫を置いて、待たされてイライラする客を癒すようにした。

「ワンワン!」

たまに故障して犬になる。

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〈ヤギさんメッセージ〉

ゆうたはびっくりしました。
ラインの画面の上を、白い小さなヤギがとことこ歩いているのです。

困ったことにヤギは、ゆうたが友達のダイちゃんに送ったメッセージを、おいしそうにムシャムシャ食べています。

そのメッセージは、ケンカしたダイちゃんに書いた

「仲直りしたいです」

という、とても短いけれど、とても大切なメッセージなのでした。
ゆうたはヤギに言いました。

「おい。やめろ」

ヤギは聞こえないみたいで、メッセージを食べるのをやめてくれません。
とうとう全部食べられてしまいました。
怒ったゆうたはこんなメッセージを書きました。

《やめろ!バカ!》

メッセージに気づいたヤギは、まずそうにそれを食べると、ゆうたの顔を見上げます。
すると突然siriがこんなことを言いました。

《もっとうまいメッセージを書いて下さい》

「なんだとぉ?ヤギめ。siriを通して人間さまに命令するとは、いい度胸だ。お前をラインから追い払ってやろうじゃないか!」

ゆうたはそう思いました。
(でも、どうすればいいんだろう?…そうだ!)

《ダイちゃん、僕が悪かったです!》
《僕はダイちゃんと友達じゃないと生きていけません!》
《また遊びたいです!》

「どうだ。心のこもったメッセージだ。うまいぞぉ。食え食え」

ゆうたはメッセージをどんどん書いてヤギに食べさせました。
ヤギは《うめぇ~うめぇ~》と鳴きながら、ムシャムシャ食べました。
やがてお腹いっぱいになったヤギは、ラインからいなくなりました。

「はっはっは!作戦成功!…はーあ。安心したら疲れたなぁ」

ゆうたはそのまま寝てしまいました。

翌日。
ゆうたは昨日ヤギに書いたたくさんのメッセージをしっかり覚えていました。
学校に行ったゆうたは、そのメッセージをダイちゃんに伝えたので、ぶじに仲直りすることができました。

《おしめぇ~》(おしまい)

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メッセージを食べ始めるヤギのイメージが浮かんでおもしろいですね。
最初、ヤギが良いメッセージだけ食べて<やめろ!バカ!>というメッセージが、友達に送られてしまうホラーもの?と思いましたが、絵本のようなめでたしめでたしの内容で安心しました(笑)

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「親指シフト姫」
あなたはまだローマ字入力を使っているのですか?ローマ人でもないのに何の疑問も持たずにおめでたいお人ね。
悔しかったらゲルマン魂をお見せなさいよ。えっ?自分はゲルマン人ではないですって?でもあなた、ローマ人でもないですわよね?

つべこべ言わず親指シフトを使いなさいよ。そうすればあなたも99%の凡人から抜け出し、一握りの変人奇人になれるのよ?それに親指シフトを使えるようなるための練習で、あなたの使われずにやせ細ったもやしのような脳細胞も少しはましになるというものよ。

もちろんおまけで仕事の効率も上がるわよ。ローマ字では一文字入力するのに毎度二文字打つような非効率的なことをしているのですからね?これであなたもローマ字入力はやめて、親指シフトに移行する気にはなったかしら?わたくし親指シフト姫が直々に言うのだから、きっとなったわよね?ちなみに私はローマ字入力勢。この文章ももちろんローマ字入力で作ったわ。

<あとがき>
親指シフトのトレーニングとして書いてみました。あまりの入力に遅さに絶望し、途中からローマ字入力になりました。

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ツッコミどころ満載の話なので自信がなかったのですが、肯定的なご感想を頂けて安心しました :adult: :four_leaf_clover:
Keitokuさんの仰るようなホラー展開も楽しそうです。
今度はホラー書いてみようかな :ghost:

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面白かったです :smiley:
アンデルセンの「おやゆび姫」はとても可憐なのに、この親指シフト姫は静かな狂気と圧があってちょっと怖いかも :joy:両作品を比較してギャップで吹いてしまいました。ナイスキャラです。
今も親指シフトを使っている友達を思い出しました。元気かな。(関係ない話ですみません。笑)

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読んでくれてありがとう! :smiley:
少しでも楽しんでもらえたのなら嬉しいです。
連想元が神聖かまってちゃんの「アルティメットレーザー」という曲のお嬢様なので、やばいキャラですね(笑)
taraさんも気が向いたらホラーもぜひっ。

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凡ての道はローマに通ず

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童謡の『やぎさんゆうびん』を思い起こさせる内容でほっこりしますね

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有難うございます! :smiley:
とても励みになります :bowing_man:

不思議なことが起きた。

「バレンタインにチョコほしいなぁ」

なんて言ってたら、バレンタイン当日、冷蔵庫にチョコが入っていた。
ハート型で可愛いラッピングで包まれている。
俺は首をかしげた。
おかしいな。なぜ、こんなものが?俺、誰かから貰ったっけ?
いくら思い出そうとしても、思い出せなかった。

「ま、どうでもいいか」

俺はチョコを食べた。
翌日。晩飯を食べていると、どこからか声がした。

「……おいしかった?……バレンタインの手作りチョコ……おいしかった?……」

俺はとびあがった。
誰かいる?女の声?ストーカー?
だが家中探しても、誰もいなかった。それからは戸締まりを厳重にした。
それでも声はやまなかった。

「……チョコを食べたってことは……私の愛を受け取ってくれたってことだよね?……」

寒気がした。あんな物、食べるんじゃなかった。

「…怖いからさっさと寝よう」

電気を消して、布団をかぶる。やがて、暖かくなってきて、うとうとした。
しかし、猛烈に寒気がして、俺はガクガク震えた。

「一緒に寝ましょう?」

誰かが布団に入ってくる気配…。次の瞬間、背後から抱き締められた。
冷たい手。冷たい体。寒い。寒い。寒い!…
あまりの寒さに、俺はたまらず寝返りを打って、敵の正体を見た。
冷蔵庫が添い寝してて扉で俺を挟んでいた。

「いや、お前かよ」

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